2007/8/21


雑司が谷霊園周辺。
井戸ポンプ探しの続き・・・
此花亭、志のぶ家、平井家と
たくさん井戸がある地を散策でき、幸せな気持ちで帰宅しようとしたその時・・・!




ガラスの向こうに何かが見える・・・!
見慣れた形ではないが、私はなぜか確信していた。

うぉ!やっぱり井戸ポンプだ!
しかも・・・こりゃ・・・?
木製の手押しポンプ!!!!!!!

え?え?ええええ?こんなものこの世に存在していたの?!

ビックリ仰天です。

探し出した井戸も50を超えましたが、さすがにオール木製の井戸ポンプは初めてでした^-^

この日はお店がやってなかったので、日を改めて再訪

 

 

 

 

2007/9/16
木製の手押しポンプを間近で撮影するため、再訪しました!

幸いお店は営業しており、早速ずうずうしくも声をかけ撮影させていただく。



なんて立派な井戸ポンプ。
現役では無いものの、昔の勇姿が思い浮かべられる。

何故こんなにも古いポンプが残っていたか私なりに推察。


その一、店構えの中にあるポンプなので傷みにくかった。
その二、木製ポンプが頑丈であり、比較的最近まで現役だったため、ポンプが壊れた時には電動ポンプが一般的になっており、
鋳造のポンプに切り替えるのでは無く、電動ポンプに切り替えた。

しかし、木製のポンプは撤去されなかった。
なぜかというと・・・。




なんと、井戸の吐水口の上に板を固定して、「作業台」として使われていたからです!

かくして、数々の幸運が重なり、恐らく明治時代からこの平成の世まで
木製の井戸ポンプは生き延びたのです^^ノシ


やった!よくやった!俺は嬉しいよ!^^



明るい外の風景を見つめ、在りし日を偲ぶ、御井戸様。




こんなにも貴重な井戸ポンプを抱える老舗の花屋、鈴の家さん。
しかし2007年の9月いっぱいで、改築のために取り壊す事が決定している事を聞かされる。



「そ、そうなんですか・・・。」
残念そうな顔をしている私に奥様が驚くべき言葉をかけてくださった。




「そんなにもったいないならあげるわよ?もっていく?」



「え!?」
驚きすぎて返答できない。

貰うって言っても、置く場所どうする?
こんなもの貰ったら嫁がなんていう?
もって行くっていっても重いし。どうやって運ぶ・・・?
「もったいない」
「古いものには歴史があるんだから保存しないと・・・」
と思っているが実際に自分がそういう局面に関わるとは思わなかった。
今までは他人事だった。



・・・一瞬で頭の中がスパークしたが、決断。

やはり答えは一つ。私がここに来た意味はコレにあった。




「ほんとですか!?喜んで頂きます!」

今年の3月17日玉林寺の裏の小径であの井戸に出会わなければ
井戸探しもしなかったし、ブログも始めなかった。

私が9月16日の今日、このお店を訪問しなければ、
この木製の井戸ポンプは世界から消える運命にあった。





ある種の使命を感じる。

「日を改めて、必ず取りに伺います。よろしくお願いします」

そういって深く頭を下げると私は鈴の家さんを後にした。

 

 


引取りの日


鈴の家最後の姿。
入り口奥に見えるのが木製の井戸ポンプ。
今日は花を切りそろえる台として使われていた。





井戸ポンプを取りに伺うと
「お!来たね。取り外しといたよ!」とご主人。
簡単に土台からはずせる状態になっていた。

イザという時のために金ノコ等を持って来ていたが、出番はなし。
大変にありがたい。






コレが引き取った木製の井戸ポンプ全景です。
取り付けられていた板等をはずし本来の姿に。

いやぁ、持ってくる時ほんとに重かった。







ポンプの中で上下し水を吸い出す「木玉」

最近はプラスティックや金属のものが多い中

本当に木で出来ていて文字通り「木玉」であった。

腐り果てた皮が付着している。




井戸ポンプの管も木製だった。

木をくり貫いて作られた木管。
今はひびが入って用は成さない。





柄を支える支柱には「製造所大宮市土手町・関上伊織・電話番号433番」とある。

電話番号3桁!?いったいいつの時代だ!?

住所とお名前 電話番号でウェブを探索。
そうすると、現在も大宮市にある 関上水道工業 株式会社は
所在地 大宮市土手町3-124
電話番号 048-641-4330である事からこの井戸ポンプを製造した会社であろうことが推測できる。

今度電話をかけてみよう・・・。





実家の倉庫にしまう前に、撮影。

ポンプの前にバケツを置いてみた。

なかなかしっくりくる。



もう一方から。

水が出ている様を撮りたかったなぁ^^;

 

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